2026.06.22

🔧 導入文
ステンレスタンクの製作では、溶接による**歪み(変形)**が発生しやすく、
精度・外観・組付けに大きく影響する重要なポイントです。
特に現場で多いのが、
・フランジが上に引っ張られる
・蓋と合わせたときに隙間ができる
・ボルトを締めないと面が合わない
👉
こういったフランジ部の歪みトラブルです。
また、図面通りに製作していても、
溶接順序・固定方法・構造によって仕上がりが変わる点も重要です。
本記事では、ステンレスタンク製作における歪みの原因と、
実務で行っている対策について解説します。
🏭 歪みが発生する主な原因
① 溶接熱による収縮
溶接部は加熱→冷却の過程で収縮し、周囲を引っ張るため歪みが発生します。
👉
特に円周方向の溶接は引っ張りが一方向に出やすいです。
⚠️ よくあるケース
・一気に一周溶接
・片側から連続溶接
・ビードを盛りすぎ
🔧 対策
・分散溶接(飛ばしながら溶接)
・対角順で溶接
・入熱を抑える
👉
「いきなり一周」は歪みの原因になります。
② 板厚・構造の影響
フランジやタンクの板厚が薄いと歪みやすくなります。
⚠️ よくあるケース
・フランジが薄い
・大径タンクで補強なし
・片側だけ溶接構造
🔧 対策
・フランジ板厚を確保
・外周補強を追加
・バランスの取れた構造
👉
“弱いフランジ”は必ず歪みます。
③ 固定不足(仮付け・治具)
溶接中に動くと、そのまま歪みになります。
⚠️ よくあるケース
・仮付けが少ない
・クランプ不足
・自由状態で溶接
🔧 対策
・仮付けを多めに入れる
・対角で固定
・治具・当て板で押さえる
👉
固定=歪み対策の基本です。
📋 フランジが上に引っ張られる原因
これは非常に多いトラブルです。
■ 発生メカニズム
👉
フランジとタンクの接合部を溶接すると
👉
溶接部が収縮してフランジを引っ張る
👉
その結果👇
・フランジ外周が上に反る
・面が波打つ
・蓋と隙間ができる
🔧 フランジ歪み対策(ここが重要)
① 点付け精度を上げる(最重要)
👉 手順👇
・蓋をボルトで仮固定
・フランジを合わせる
・対角で点付け(8点以上推奨)
・蓋を外して本溶接
👉
点付けの精度=最終精度になります。
② 分散溶接
👉 やり方👇
① → 反対側
② → 反対側
👉
交互に飛ばして溶接
👉
一方向収縮を防ぐ
③ 一気に溶接しない
👉
短く区切る
👉
長距離一発溶接NG
④ 固定しながら溶接
👉
・厚板で押さえる
・クランプ固定
・治具使用
👉
“動かない状態”を作る
⑤ 外径補強リング(かなり有効)
👉 フランジ外周に帯板を一周追加
👉
剛性UP → 歪みにくい
👉
特にφ400以上は効果大
⑥ フランジ板厚の確保
👉
薄いフランジは確実に反る
👉
板厚UP or 補強必須
⚠️ NGパターン
👉
・いきなり一周溶接
・点付け少ない
・固定なし
・ビード盛りすぎ
👉
ほぼ歪み発生
🔧 それでも歪んだ場合
👉
・ボルト締結で矯正
・部分加熱で歪み取り
・面修正
👉
ただし後処理は手間が大きい
📐 同一製品で重要な考え方(超重要)
👉
歪みは条件によって変わる
しかし👇
👉
一度作ると傾向が分かる
👉
2回目以降は精度が上がる
👉
同じ製品は同じ加工会社に依頼する方が安定します。
🔗 内部リンク
👉 ステンレスタンクの板厚と補強設計
🌐https://kimurakogyo-hopper.co.jp/blog/blog-379/
👉 撹拌機付きタンク製作
🌐https://kimurakogyo-hopper.co.jp/blog/blog-371/
👉 図面支給によるステンレス装置制作 外注する際のチェックポイント
🌐https://kimurakogyo-hopper.co.jp/blog/blog-305/
📌 実績紹介
ステンレスタンクや装置の製作事例を掲載しています。
👉 構造や仕上がりの参考としてご確認いただけます。
▶ 実績紹介はこちら
🌐https://kimurakogyo-hopper.co.jp/works/
📩 お問い合わせ
ステンレスタンクの歪みやフランジの反りは、
溶接方法・構造・工程によって大きく変わります。
株式会社木村工業では、
図面支給によるステンレスタンク・架台・装置ユニットの製作に対応しています。
以下のような製作を行っています。
・撹拌機付きステンレスタンク
・ステンレスタンク
・ホッパー
・架台・フレーム
・装置ユニット
・シュート・付属部品 など
⚙️ 鉄(SS材)板金加工・製缶加工にも対応可能です。
以下のようなご相談を多くいただいています。
・フランジの歪みや隙間を防ぎたい
・タンクの精度を安定させたい
・過去に歪みトラブルがあった
・図面をもとに製作できる会社を探している
👉 設計業務そのものには対応していませんが、製作目線での調整や対応は可能です。
👉 用途や条件に合わせた製作を行っています。
まずはお気軽にご相談ください。
株式会社木村工業
📞 TEL:048-960-0275
📠 FAX:048-953-5380
🌐 https://kimurakogyo-hopper.co.jp/
現場で火花を散らす溶接作業から、会社の魅力を発信する広報、そしてお客様窓口として信頼を築く営業まで、日々フル回転で活動してます。
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