2026.09.07

🔧 導入文
ステンレスや鉄(SS材)の板金加工・製缶加工を外注する際、
「材料はこちらで用意する必要がある?」
「レーザー加工と溶接は別々の会社に頼むの?」
「ステンレスの研磨までお願いできる?」
「鉄製架台を製作して、塗装した状態で納品してほしい」
といった疑問を持つ方もいると思います。
板金・製缶品は、製品によって
・材料調達
・レーザー加工
・曲げ加工
・ロール加工
・機械加工
・溶接
・研磨
・酸洗い
・電解研磨
・塗装
・検査
・梱包
・運送
など、複数の工程が必要になります。
これらを発注者側で一社ずつ手配すると、加工会社ごとの見積・納期調整・運搬なども必要になります。
株式会社木村工業では、図面支給を基本として、自社で行う加工と協力会社による加工を組み合わせ、完成品までの製作に対応しています。
👉 「溶接だけ」ではなく、図面をもとに材料手配から加工・仕上げ・納品までまとめてご相談いただけます。
今回は、板金加工・製缶加工ではどのような工程が必要になるのか、一括で依頼するメリットとあわせて製作現場の視点から解説します。
🏭 板金加工・製缶加工は1つの工程だけでは完成しない
例えば、ステンレス製ホッパーを1台製作するとします。
製品によって異なりますが、大きく分けると、
図面確認
↓
材料手配
↓
レーザー加工
↓
曲げ・ロール加工
↓
仮付け・組立
↓
溶接
↓
歪み修正・仕上げ
↓
酸洗い・研磨などの表面処理
↓
寸法・外観確認
↓
梱包・納品
という流れになります。
さらに製品によって、
・旋盤加工部品
・塗装
・電解研磨
などが追加されることもあります。
👉 一見すると単純な板金製品でも、完成までには複数の加工工程が関係しています。
📋 板金加工・製缶加工で必要になる主な工程
① 図面・仕様の確認
最初に行うのが図面と仕様の確認です。
例えば、
・材質
・板厚
・数量
・寸法
・公差
・溶接範囲
・表面仕上げ
・塗装仕様
・検査条件
・希望納期
などを確認します。
ここで仕様が不明確なまま加工を進めると、
「仕上げが違った」
「必要な部分が全周溶接されていなかった」
「塗装範囲が違った」
などの問題につながる可能性があります。
そのため、加工上確認が必要な部分がある場合は、製作前に確認することが重要です。
👉 一括製作でも、まず基準になるのは支給いただいた図面です。
📦 ② 材料調達
図面が確定したら、必要な材料を手配します。
ステンレスであれば、
・SUS304
・SUS316
・板材
・角パイプ
・丸パイプ
・アングル
・フラットバー
などがあります。
鉄(SS材)では、
・SS400
・黒皮材
・酸洗材
・角パイプ
・アングル
・チャンネル
などがあります。
材料についても、
「ステンレスなら何でも同じ」
「鉄なら何でも同じ」
というわけではありません。
材質・板厚・材料表面などによって、価格や加工方法が変わります。
👉 材料支給だけでなく、図面に材質が指定されていれば材料手配から対応できる場合があります。
🔥 ③ レーザー加工
板材から部品を切り出す工程です。
タンク・ホッパー・架台・カバーなど、多くの板金製品で使用されます。
レーザー加工では、
・外形
・穴
・切欠き
・スリット
などを加工できます。
複雑な形状でも図面データをもとに加工できることが、レーザー加工の大きな特徴です。
株式会社木村工業では、レーザー加工については協力会社と連携して対応しています。
そのため、
👉 お客様側でレーザー加工会社へ別途発注してから材料を持ち込んでいただく必要はありません。
図面をもとに、製品製作に必要なレーザー加工を含めてお見積りできます。
📐 ④ 曲げ加工
レーザー加工した板を、ベンダーなどを使用して曲げます。
例えば、
・箱形状
・カバー
・シュート
・ホッパー部品
・タンク部品
・ブラケット
などです。
曲げ加工では、
・材質
・板厚
・曲げ長さ
・曲げ角度
・曲げR
・周囲の形状
などによって加工可否が変わります。
また、穴が曲げ位置に近い場合などは、曲げによって穴が変形する可能性もあります。
👉 レーザー加工と曲げ加工を別々に考えるのではなく、最終形状を考えながら加工工程を決めることが重要です。
🔄 ⑤ ロール加工
タンクや円筒部品などでは、板を丸めるロール加工が必要になります。
例えば、
・円筒タンク
・円筒ホッパー
・配管部品
・円形カバー
などです。
ロール加工では、材質・板厚・直径によって加工条件が変わります。
特に小径になるほど、使用する設備によって加工できる範囲が限られます。
👉 図面に直径・板厚・材質が記載されていると、加工可否を確認しやすくなります。
🔩 ⑥ 旋盤・機械加工部品
板金・製缶品でも、板材だけで完成するとは限りません。
例えば、
・シャフト
・ボス
・カラー
・特殊フランジ
・ねじ加工部品
など、旋盤や機械加工が必要な部品を組み込む場合があります。
こうした部品についても、製品仕様に応じて協力会社と連携して対応することがあります。
そのため、
板金部品はA社、旋盤部品はB社、最後の溶接はC社
と、発注者側で必ずしも分けて手配する必要はありません。
👉 板金部品と機械加工部品を組み合わせた製缶品についても、図面内容を確認したうえで対応可否を判断します。
🔥 ⑦ 仮付け・組立・溶接
部品が揃ったら、製品形状に組み立てて溶接します。
ここは製缶加工の中でも特に重要な工程です。
単純に図面寸法に合わせて部品を置き、すべて溶接すればよいわけではありません。
溶接すると熱によって材料が収縮するため、
・板が反る
・フランジが引っ張られる
・架台がねじれる
・全長が縮む
・穴位置が動く
といったことがあります。
そのため、
・仮付け
・固定
・寸法確認
・溶接順序
・分散溶接
・歪み修正
などを行いながら製作します。
👉 板金加工・製缶加工では、部品を作るだけでなく、それをどのように組み立てるかも完成精度に影響します。
✨ ⑧ 溶接後の仕上げ
溶接後は、製品仕様に応じた仕上げを行います。
例えば、
・溶接部の仕上げ
・焼け取り
・酸洗い
・バイブレーション仕上げ
・バフ研磨
などです。
ステンレス製品では、使用用途や外観によって必要な仕上げが異なります。
例えば、
コストを抑えたい設備部品
と
外観を重視するカバー
と
洗浄性が求められる食品設備
では、求められる仕上げが同じとは限りません。
👉 見積依頼時に表面仕上げまで指定しておくと、完成状態を含めた見積を出しやすくなります。
🪞 ⑨ バフ研磨
ステンレス製タンク・ホッパーなどでは、バフ研磨を指定されることがあります。
バフ研磨は、
・表面を滑らかにする
・溶接部を仕上げる
・外観を整える
などを目的として行われます。
特に食品設備などでは、内面の洗浄性を考えてバフ研磨が指定される場合があります。
株式会社木村工業では、製品仕様に応じて研磨会社と連携して対応しています。
👉 製缶後にお客様側で別の研磨会社へ持ち込むのではなく、研磨を含めた完成品としてのご相談も可能です。
⚡ ⑩ 電解研磨
ステンレス製品では、仕様によって電解研磨が必要になることもあります。
電解研磨は、電気化学的な処理によってステンレス表面を処理する方法です。
用途によって、
・表面の平滑化
・清浄性
・耐食性
などを目的として指定されます。
電解研磨は専門設備が必要なため、専門会社で処理する工程になります。
👉 電解研磨が指定された製品についても、仕様を確認したうえで対応方法を検討します。
🎨 ⑪ 鉄(SS材)の塗装
鉄製の架台・フレーム・カバーなどでは、溶接後に塗装を行うケースがあります。
塗装にも、
・焼付塗装
・粉体塗装
・その他の塗装仕様
などがあります。
また、
・屋内使用
・屋外使用
・色
・膜厚
・下塗り
・塗装範囲
などによって仕様が変わります。
株式会社木村工業では、塗装についても協力会社と連携して対応しています。
そのため、
製缶まで木村工業
↓
塗装会社はお客様が手配
という形だけでなく、
製缶
↓
塗装
↓
完成品
まで含めたご相談も可能です。
👉 鉄製架台などを「塗装済みの状態で納品してほしい」というご依頼にも対応できます。
📏 ⑫ 完成後の確認・検査
製作・表面処理が終わったら、必要な確認を行います。
製品によって、
・全体寸法
・穴位置
・フランジ位置
・外観
・仕上げ
・数量
などを確認します。
タンクなどでは、仕様に応じて漏れに関する確認が必要になる場合もあります。
ただし、
・水張り検査
・エアリーク検査
・検査時間
・検査記録
などの指定がある場合は、見積時に条件確認が必要です。
👉 特別な検査条件がある場合は、図面または見積依頼時に記載しておくことをおすすめします。
🧼 ⑬ 洗浄・梱包
製品によっては、加工後の汚れを落としてから梱包します。
特にステンレス製品では、
・研磨粉
・油分
・加工時の汚れ
などが残っている場合があります。
また、仕上げ面がある製品では、輸送中の傷にも注意が必要です。
そのため、
・養生
・梱包
・パレット固定
など、製品に応じた方法を検討します。
👉 製作が終わった時点ではなく、納品時の状態まで考えることも重要です。
🚚 ⑭ 運送・納品
最後が運送です。
製品サイズによって、
・宅配便
・パレット便
・混載便
・チャーター便
など、適した輸送方法が変わります。
特に、
・大型タンク
・大型ホッパー
・架台
・フレーム
などは、重量だけでなく高さ・幅・荷姿も重要です。
遠方への納品では、製品寸法によって送料が大きく変わる場合もあります。
👉 見積依頼時に納品場所まで伝えていただくと、運送を含めた条件を確認しやすくなります。
🔄 一括で依頼するメリットとは?
ここまで見ると、一つの板金製品でも多くの工程があることが分かります。
これらを発注者側で個別に手配すると、
材料会社へ発注
↓
レーザー会社へ発注
↓
曲げ・製缶会社へ発注
↓
研磨会社へ発注
↓
塗装会社へ発注
↓
運送会社を手配
というように、複数の会社とのやり取りが必要になる場合があります。
一括で依頼するメリットは、単純に「発注先が少なくなる」だけではありません。
📋 メリット① 見積窓口をまとめられる
複数の会社へ個別に見積を依頼すると、
・レーザーはいくら
・曲げはいくら
・溶接はいくら
・研磨はいくら
・塗装はいくら
と、それぞれ確認する必要があります。
さらに、各工程の価格を合計して初めて製品全体の費用が分かります。
一括で依頼できれば、
👉 完成品としての見積を一つの窓口で確認しやすくなります。
📅 メリット② 工程間の納期調整を減らせる
個別発注では、
「レーザー加工が終わったので次の会社へ運ぶ」
「研磨会社がいつ空いているか確認する」
など、工程間の調整も必要になります。
一括製作では、各工程の進み具合を考えながら手配します。
👉 発注者側で各加工会社の日程を一社ずつ調整する負担を減らせます。
🚚 メリット③ 工程間の運搬を減らせる
外注加工があると、会社間で製品を移動する必要があります。
個別発注の場合、その運搬まで発注者側で手配しなければならないケースがあります。
一括で依頼することで、協力会社への搬入・引取なども含めて工程を組める場合があります。
👉 加工そのものだけでなく、工程間の移動まで含めて任せられることがメリットです。
🔧 メリット④ 完成品として工程を考えられる
例えば、
最後にバフ研磨する製品
なら、研磨することを考えながら溶接・仕上げを行う必要があります。
最後に塗装する鉄製架台
なら、塗装前の表面状態や塗装しない部分について確認する必要があります。
つまり、
レーザー
曲げ
溶接
研磨
塗装
は、それぞれ完全に独立した工程ではありません。
👉 最終的な仕上がりから逆算して製作工程を考えられることも、一括製作のメリットです。
⚠️ 一括製作でも事前に確認が必要なこと
一括で依頼すれば、加工会社側ですべての仕様を決められるわけではありません。
特に、
・材質
・板厚
・重要寸法
・公差
・溶接条件
・表面仕上げ
・塗装仕様
・検査条件
などは、図面や仕様書で確認する必要があります。
株式会社木村工業では設計業務そのものには対応していないため、
👉 材質・強度・構造など、設計上の最終判断は発注者・設計者側でご指定いただくことが基本です。
そのうえで、製作目線から加工上確認が必要な部分がある場合は、製作前に確認します。
📌 木村工業での対応イメージ
製品によって異なりますが、例えば次のようなご相談が可能です。
ステンレスホッパー
材料手配
↓
レーザー加工
↓
曲げ
↓
溶接
↓
酸洗い・研磨
↓
確認
↓
納品
ステンレスタンク
材料手配
↓
レーザー加工
↓
曲げ・ロール
↓
溶接
↓
歪み修正
↓
酸洗い・バフ研磨等
↓
必要な確認・検査
↓
納品
鉄製架台
材料手配
↓
切断・レーザー加工
↓
曲げ
↓
組立・溶接
↓
塗装
↓
確認
↓
納品
機械加工部品を含む装置部品
板金部品手配+機械加工部品手配
↓
部品確認
↓
組立・溶接
↓
仕上げ
↓
確認
↓
納品
👉 必要な工程は製品によって異なるため、まず図面を確認したうえで対応範囲を判断します。
💡 「どこまで頼めるか分からない」ときは図面を送る
板金加工・製缶加工では、製品によって必要な工程が大きく異なります。
そのため、
「レーザーまで頼めるのか」
「塗装も一緒にできるのか」
「研磨会社は自分で探す必要があるのか」
と一つずつ確認するより、
👉 製品図面と完成時の仕上げ条件をまとめて加工会社へ送る方がスムーズです。
例えば、
SUS304 t2.0
数量5台
内面バフ研磨
外面バイブレーション
○月○日納品希望
といった情報があれば、必要な工程を整理しやすくなります。
🏭 一括対応=すべて自社加工という意味ではない
ここは誤解されやすいポイントです。
「一括対応」と書かれていると、
すべての加工設備をその会社が保有している
と思われるかもしれません。
しかし、板金・製缶加工では、
・レーザー加工
・機械加工
・研磨
・電解研磨
・塗装
などを、それぞれ専門設備を持つ協力会社と連携して製作することがあります。
重要なのは、
👉 自社加工か外注加工かではなく、必要な加工を管理し、最終的に図面・仕様に沿った製品として納品できるかどうかです。
株式会社木村工業でも、自社加工と協力会社による加工を組み合わせて製品を製作しています。
📋 見積依頼時にあるとスムーズな情報
板金加工・製缶加工を完成品まで依頼する場合は、次の情報があると見積を進めやすくなります。
項目 内容
図面 PDF・CADデータ等
材質 SUS304・SUS316・SS400等
板厚 t1.5・t2.0・t3.0等
数量 試作1台・5台・10台等
仕上げ 酸洗い・バフ・バイブ等
塗装 色・方法・膜厚・範囲
検査 漏れ検査等の指定
希望納期 使用日が決まっていれば記載
納品場所 都道府県・市区町村等
すべて決まっていない場合でも、未定の項目は「未定」と記載していただければ、現時点の条件で見積可能か確認できます。
🏭 まとめ|図面から完成品までまとめて相談できる加工会社を選ぶ
板金加工・製缶加工では、
材料 → 切断 → 曲げ → 溶接
だけで完成する製品もあれば、
材料
↓
レーザー
↓
曲げ
↓
溶接
↓
機械加工
↓
研磨
↓
塗装
↓
検査
↓
運送
まで必要な製品もあります。
発注者側ですべての加工会社を個別に手配することもできますが、工程が増えるほど、
・見積依頼
・納期調整
・仕様伝達
・工程間の運搬
といった管理も増えます。
👉 図面をもとに完成品までまとめて依頼できれば、発注窓口をまとめながら製作を進めることができます。
ただし、一括対応だからといって加工会社側で設計条件まで決められるわけではありません。
材質・強度・重要寸法・仕上げなどの必要条件を図面で明確にしたうえで、加工会社と製作条件を確認することが重要です。
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📌 製作実績
株式会社木村工業では、図面支給によるステンレス・鉄(SS材)の板金加工・製缶加工を行っています。
製作内容の例
・ステンレスタンク
・ステンレスホッパー
・架台・フレーム
・シュート
・カバー・筐体
・装置ユニット
・キャスター付き台車
・各種設備部品
食品設備・化学設備・製造設備向けなどの製作に対応しています。
製品仕様に応じて、自社加工と協力会社によるレーザー加工・機械加工・研磨・塗装などを組み合わせ、完成品まで対応します。
📍 対応エリア
株式会社木村工業では、埼玉県三郷市を拠点に、
・東京都
・埼玉県
・千葉県
・神奈川県
など関東エリアを中心に対応しています。
また、図面支給による製作のため、
👉 全国からのご依頼にも対応可能です。
関西エリアをはじめ、他府県への納品実績もあります。
※製品サイズ・仕様により、輸送方法・送料は別途ご相談となります。
📩 板金加工・製缶加工を完成品までまとめてご相談いただけます
株式会社木村工業では、図面支給を基本として、
材料手配
↓
板金加工
↓
曲げ・ロール加工
↓
溶接・製缶
↓
研磨・表面処理・塗装
↓
確認
↓
納品
まで、製品仕様に応じて対応しています。
レーザー加工・機械加工・研磨・塗装など、自社設備で対応しない工程についても、協力会社と連携して製作します。
「どの工程をどの会社へ頼めばいいのか分からない」
「溶接後の研磨や塗装までまとめて依頼したい」
「図面を渡して完成品の状態で納品してほしい」
といった場合も、まずは図面をお送りください。
設計業務そのものには対応しておりませんが、図面内容を製作目線で確認し、加工上確認が必要な部分がある場合は事前に確認させていただきます。
図面・材質・数量・仕上げ・希望納期・納品場所など、分かる範囲の情報を添えてお問い合わせください。
株式会社木村工業
〒341-0034
埼玉県三郷市新和3丁目125
TEL:048-960-0275
FAX:048-953-5380
現場で火花を散らす溶接作業から、会社の魅力を発信する広報、そしてお客様窓口として信頼を築く営業まで、日々フル回転で活動してます。
現場で火花を散らす溶接作業から、会社の魅力を発信する広報、そしてお客様窓口として信頼を築く営業まで、日々フル回転で活動してます。